
林さんの茶器・後手
林さんの銀彩蓋の黒釉茶壺と、銀彩蓋の白磁茶入、一人茶の白磁杯。
今回は白磁の急須の他に、
一つ、二つ施釉の後手を作って頂きました。
とてもバランスが良く、手に持つと、
長年使い込んだ茶壺のようにしっくりとおさまります。
杯を工夫すれば、5人程度の茶会までカバーする大きさ、
手の小さな女性でも扱えるバランスです。
水切れ、お茶への影響、温度など、
細かな点を色々と試しましたが、
良い出来の茶壺に仕上げてくださっています。
そして、今展用に可愛い茶入れを作って下さいましたので、
ぜひ、お試しください。
日本の中国茶教室では、茶入を省略する場合が多く、
あまり浸透していないという話を耳にします。
実際、茶合・茶荷に茶葉をのせた状態からはじめれば、時間と手間が短縮できますし、それで十分に事足ります。
私も、朝一のキッチンのまな板ではじまる、寝惚け眼の目覚めの一人茶など日常茶飯事のこと。茶入は無論、茶荷すら省略します。
ただ、落ち着いてお茶の方向に集中したい時や、ゆったり楽しみたい時などは、
たとえ一人でも、茶入からお茶をはじめてみるのは楽しいひと時です。
好き好きに、その時々をお楽しみ頂けたらと。
今展が、皆様の良いお茶時に繋がりますように。 林さんの作品の実演動画は今日が最後です。
「林永勝 展覧会 <一人茶、二人そして三人>」
2019年7月14日(日) – 20日(土)
一人のお茶は自分を癒やし、
二人のお茶は親密に分かち合う、
三人のお茶は心を解し合う。
追伸:
婦人画報 「きょうとあす」及び
婦人画報 京都人ブログ
にて、本展の記事を掲載して頂けることとなりました。
ありがとうございます。