

















漢代 銀化緑釉小杯(206BCE–220CE)
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漢代には、鉛釉を用いた緑釉陶が多く作られ、明器や日用器としてさまざまな形の器が焼かれました。緑釉は時代を経ることで風化し、表面に銀色を帯びた光沢や、白く粉を吹いたような質感を見せることがあります。本品もそのような経年変化がよく現れた、小さな緑釉杯です。
器形は小さな盃形で、口縁は外へ開き、腰から高台にかけてすぼまっています。掌に収まるほどの寸法ながら、古代陶らしい素朴な力があります。
外側には緑釉が斑状に残り、ところどころに銀化したような淡い光沢が見られます。釉の剥落した部分からは赤みを帯びた胎土があらわれ、緑、白、土色が混ざり合うことで、古い発掘陶ならではの景色をつくっています。
酒盃として実用するには小ぶりですが、見立ての盃や小さな香合、あるいは棚飾りとして楽しめる一品です。李朝や古陶の器と取り合わせても、古代陶の静かな存在感がよく映ります。
全体に釉剥がれ、銀化、土の露出、風化による荒れがあります。古い発掘陶としての状態をご理解のうえ、景色としてお楽しみください。
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