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清代 徳化窯白磁急須 具輪珠(ぐりんだま)(1616–1911CE)

Sale price54,244.00 THB

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本品は、清代中期から末期にかけて福建省の徳化窯で焼かれた白磁急須「具輪珠(ぐりんだま)」です。丸みを帯びながらも張りをもつ壺身は、緩やかに膨らみ、太く短い直流の注口が端正に備わり、全体の造形を引き締めています。高く立ち上がる甲高の蓋に、宝珠形の鈕が戴かれた姿は、仏塔の相輪珠を思わせ、白磁の潔い光沢の中に、静謐な緊張感を宿しています。

徳化窯は、宋代にその基礎が築かれ、明末から清代にかけて「中国白」とも呼ばれる極めて純度の高い白磁を世に送り出しました。特に清代には、乳白色の釉調と微細な胎土を活かした「象牙白」や「猪油白」と称される柔らかな色合いが愛され、その無垢の美は欧州にも輸出され「ブラン・ド・シノワ」と称賛されました。磁胎には微細な気泡が閉じ込められ、透光性に富み、焼成温度の高さがもたらす緻密さと清澄さが特徴です。

本作は、そうした徳化白磁の中でも異色の存在です。通常は仏像や香炉など宗教的器物が多い徳化白磁にあって、本品のように急須という実用の器形を備え、具輪珠の形式をとっています。これは、煎茶道が隆盛を迎えた江戸後期から明治にかけて、日本の煎茶人たちが徳化の白磁に特注したもので、紫砂の多孔質の急須とは異なり、茶葉の種類を選ばない白磁の実用性が求められました。釉の光沢は清らかで、わずかな陰影すら柔らかく映し込み、光の中で乳白の奥行きを見せています。

太い注口は湯切れの良さという機能を担いながら、白磁という素材の緊張感をほどよく和らげています。装飾を極力排し、茶を淹れるために必要十分な形に徹する姿勢が、日本の煎茶文化に響きました。技巧を誇示せず、むしろ簡素の中に潜む品格を尊ぶ精神は、本品の白磁の澄明な肌合いと一体となり、無言のうちに静かな存在感を放っています。微細な釉のゆらぎに紫砂急須とは違う背景を持つ陶工の手技の痕跡がわずかに残り、その息遣いを今に伝えています。

w7.5 x d10.5 x h6.5 cm

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清代 徳化窯白磁急須 具輪珠(ぐりんだま)(1616–1911CE)
清代 徳化窯白磁急須 具輪珠(ぐりんだま)(1616–1911CE) Sale price54,244.00 THB