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明代 龍泉窯大皿(1368–1644CE)

Sale price19,634.00 THB

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本品は、明代に浙江省南部の龍泉窯系で焼成された青磁の大皿です。ほぼ円に近い楕円の器形で、口縁はわずかに反り、器壁は緩やかに立ち上がって、裾広がりの安定感ある姿をなしています。内面は深く抉れて平滑に整えられ、素直なろくろ目がわずかに残ります。見込みには、釉下に龍泉窯青磁特有の細かな貫入が見られ、焼成時や経年に伴うニュウもいくつか確認されますが、いずれも構造を損なうものではなく、厚手の胎土と釉調の一体感によって、全体として安定した佇まいを保っています。

釉色は灰緑を基調とし、厚めに施された釉薬がうるみのある柔らかな光沢を見せています。高台内には施釉されず、焼成時に伏せ焼きされた痕跡が明確に残り、やや赤味を帯びた胎土とともに、明代龍泉窯の典型的な技法を物語っています。高台外周の立ち上がりは直線的に整えられ、接地面は安定し、使用に即した実用性が感じられます。

明代の龍泉窯は、宮廷用の官器を担った北宋・南宋期とは異なり、大型で簡素な日常器を多く生産する民窯的性格を強めていました。本品もまた、装飾や刻文を伴わず、形と釉そのものに意識を集中させた器であり、用途としては盛皿や食器、あるいは供物器など広範に想定されます。その堂々とした量感と、簡潔ながらも隙のない構造は、明代民窯陶磁の成熟を静かに物語っています。

龍泉窯の青磁は、日本において時代や評価の違いに応じて、「砧青磁」「天龍寺青磁」「七官青磁」「留青(りゅうせい)」「龍泉(りゅうせん)」などの呼称で親しまれてきました。なかでも明代に焼かれた青磁は「七官青磁」として伝わり、江戸初期以降の茶人たちに特に珍重されました。「七官」とは本来、宋代に官用磁器を焼いた七つの官窯を指す美称ですが、日本では実際に伝世した明代中後期の龍泉窯青磁にもこの名が冠されています。本作のような大振りで厚手の青磁皿も、そうした文脈のなかで見立てられ、桃山から江戸初期にかけての茶会記にもたびたび登場しています。

w27.5 x d28.5 x h7 cm

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明代 龍泉窯大皿(1368–1644CE)
明代 龍泉窯大皿(1368–1644CE) Sale price19,634.00 THB