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18世紀オランダ 白釉デルフト アルバレロ型小壺(近世:16–19世紀)

Sale price€247,95 EUR

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ぽってりとした白釉の肌に、経年による釉薬の剥がれや素地の露出が見られる、オランダ・デルフト産の小壺。胴部にゆるやかな括れをもたせた器形は、薬草や香料の保存容器として広く用いられた「アルバレロ(薬壺)」に由来します。

赤味を帯びた土に錫釉を掛け、低温で焼き上げた素朴な焼物で、釉の溜まりやムラ、焼成時の目跡など、量産陶らしい痕跡が随所に残ります。器面に装飾はなく、釉薬の乳白色と土味の対比がそのままこの器の表情をつくっています。

白デルフトの多くは、食卓や台所まわりで日常的に使われた実用品でした。絵付けのない無地の器も、特別な意味があったわけではなく、必要がなかったから装飾されなかっただけのこと。ただその簡素な造りゆえに、どこか静かで穏やかな気配を帯びています。

そうした佇まいは、日本にも伝わり、「紅毛手」として茶の湯に取り入れられた歴史があります。茶人たちは、用途のない壺に水指や蓋置といった新たな意味を見出し、見立てを愉しみました。

この小さな壺にも、名はなく、特別な意匠もありませんが、暮らしのなかで育まれた焼物ならではの温かさが、手のひらの中に静かに息づいています。

w4 x d4 x 5cm

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