室町時代、村田珠光(1423-1502CE)は日本の茶のシーンに「侘び茶」という新しい概念をもたらしました。
珠光は、砧青磁や、窯変天目茶碗など、当時の主流である豪華な唐物づくしの道具に対して、青磁なら量産品の雑器(珠光青磁)、焼けそこないの天目(珠光天目)などを用いました。
本品は典型的な珠光青磁茶碗です。珠光青磁の特徴として、色は暗緑色か黄褐色で、見込みに猫掻きと呼ばれる櫛目文があります。
宋元時代に福建省あたりの窯で焼かれました。
状態が良く、茶道具として育てたい茶碗です。木箱・仕覆が付属します。