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清代 朱泥水平壺(急須)(1616–1911CE)

Sale price€1.621,95 EUR

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本品は、清代に宜興窯で作られた朱泥急須「水平壺(すいへいこ)」です。水平壺は清代を通じて広く製作された器形ですが、本作はその原型的な姿をよく伝える古手の作例といえます。胴は低く据わり、肩から底へかけて柔らかに張りをもち、短く真っ直ぐに伸びる注口と平たく仕立てられた蓋とが、全体を落ち着いた均衡へと導いています。取手は簡素な円弧を描き、余計な装飾を排した造形は、日本の美意識を反映しています。

朱泥は鉄分を多く含むため赤褐色に発色し、焼成や使用の過程で生じた灰白色の変化がところどころに見られます。これらは煎茶家によって長く使い込まれた痕跡であり、内部や蓋裏に残る濃い使用痕とともに、器に野趣ある深みを添えています。

水平壺はその低重心ゆえ安定がよく、湯切れに優れる実用性を備え、煎茶や工夫茶の場に適してきました。本作にみられる摩耗や包漿(ほうしょう)は、単なる経年変化ではなく、茶とともに育まれた歴史の層であり、古手の朱泥壺ならではの魅力です。

近年の日本では中国茶の人気が高まり、洗練された世界観が一様に広がっていますが、その均質さのなかで面白味を失っている側面があります。古渡の茶壺は水切れや蓋の作りも完璧とは言い難く、むしろ野趣に富んでいます。この茶壺はそうした不完全さを抱えながら、土の素朴さや時の痕跡を受け止め、自然の変化とともに育ってきました。茶そのものが自然であるように、器もまた変化を抱き込んでいきます。日々の中でこうした古茶壺をお楽しみいただければと思っています。

近年の日本では中国茶の人気が高まり、洗練された世界観が一様に広がっていますが、その均質さのなかで面白味を失っている側面があります。古渡の茶壺は水切れや蓋の作りも完璧とは言い難く、むしろ野趣に富んでいます。この茶壺はそうした不完全さを抱えながら、土の素朴さや時の痕跡を受け止め、自然の変化とともに育ってきました。茶そのものが自然であるように、器もまた変化を抱き込んでいきます。その移ろいを受けとめながら、茶の時間を味わっていただければと思います。

w12 x d7.5 x h5.5 cm

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