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宋胡録(スンコロク) 灰釉陶彫象(中世:12–16世紀)

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本品は、14〜16世紀にかけて、スコータイ王朝期のシーサッチャナーライ窯で焼かれた宋胡録(すんころく)の灰釉陶彫象です。供養や祭礼のために制作されたこの種の動物像は、東南アジア一帯で用いられ、また交易品として各地に渡りました。

厚手の胎土で簡潔に象られた象形には、灰白色の灰釉が施され、長い歳月を経たかせ(風化皮膜)が、やわらかな光の下で淡い陰影を生んでいます。

こうした宋胡録の動物造形は、日本では「唐物飾り」として珍重され、茶席や書院の室礼において香合台や飾り物として見立てられました。本作にも、土と釉と時間が織りなす異国の風趣があります。肢体を欠いたその姿は、記憶の静けさをまとっています。

w8 xd14 x h8cm

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