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李朝 粉青掻落蓮華文瓶 木箱付(1392–1897CE)

Aanbiedingsprijs€9.318,95 EUR

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李朝初期、粉青掻落蓮華文の瓶です。

15世紀頃の粉青沙器のなかでも、白磁質の強い作例です。韓国の研究書では、こうした性格をもつものを「백자성 분청사기」、すなわち白磁性粉青沙器と表すことがあります。粉青でありながら、白磁に近い澄んだ肌をもち、通常の粉青に見られる土味の強さとは異なる、張りつめたような静けさがあります。

器形は、ゆったりと張った胴から細く長い頸へ立ち上がる瓶形です。胴の量感に対して頸はすっきりと引き締まり、口縁をわずかに外へ開くことで、全体に端正な姿を作っています。釉は青みを含んだ淡い白調で、全面に細かな貫入が入り、光を受けると青磁にも通じる冷ややかな美しさを見せます。

胴には蓮華文を大きく巡らせています。文様の輪郭を掻き落とし、白く残された花弁と、青緑を帯びた地の部分との対比によって、蓮の姿が静かに浮かび上がります。線は伸びやかで、花弁の重なりにも硬さがなく、李朝初期の粉青に特有の大胆さと、白磁質の肌がもたらす清澄さが同居しています。

肩から頸にかけては区画文を配し、その上に火焔状の文様をめぐらせています。胴の蓮華文を受けながら、細部まで構成が整えられており、器全体にほどよい緊張感を与えています。

装飾は大きく展開していますが、色調は抑えられており、華やかさよりも、凛とした空気が前に出ています。粉青の自由な装飾性と、白磁へ向かうような端正な肌合いが一つの器の中で重なった、李朝初期陶磁の魅力をよく示しています。

口縁には釉薬の剥離が見られます。高台まわりには土の付着や釉の剥離があり、底部にも長く伝わった陶器としての古色が残っています。胴の姿、釉調、掻落文の見どころはよく保たれており、粉青のなかでも清らかな性格をもつ一品です。木箱が付属します。

なお、安宅コレクションを収蔵する大阪市立東洋陶磁美術館の図録『安宅コレクションの至宝』156番には、本作とほぼ同手の粉青沙器蓮花文瓶が掲載されています。胴に大きく蓮華文をめぐらせ、肩から頸にかけて区画文と火焔状の文様を置く構成、青みを帯びた白磁質の肌合いまで近しく、本作は同系統の作例と見てよいでしょう。また、図違いながら近い形式をもつ蓮魚文の粉青瓶が韓国国立中央博物館に所蔵されており、この種の瓶が15世紀粉青のなかでも重要な位置を占めることがわかります。本作は高い鑑賞性と資料性を備えた、博物館級の一品といえます。

w18 x d18 x h33cm

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