18-19世紀オランダのひしゃげた古銅瓶です。
出土系のガラス瓶などを一時期熱心に収集していた折に入手した物です。当初は19世紀の生活硝子工芸に魅力を感じていましたが、ある時、地中に捨てられ、長い年月を経て風化した物は、本来の用途を逸脱した何かに変わっていると気づきました。
それ以降、ひしゃげたり、歪んだり、そのようなものに重点を当てて、集め始めました。こうしたものは極めて数が少なく、集めるのに苦労しました。本品は、その過程で出合った古銅瓶です。皺枯れた金属の異化や、その佇まいに、無視できないものを感じました。オブジェとして、いかがでしょうか。