李氏朝鮮時代に作られた四方盆です。拭き漆が施され、木肌がしっとりとした艶を放っています。この木盆は堅木で作られており、手に取ると重厚感が感じられます。長年の使用によって、縁が痩せてきている点も、この盆の歴史と共に歩んできた証と言えるでしょう。
内側からじっとりと感じる深い艶や、木材そのものの風合いが、使い込まれたことで一層際立っています。盆の四方の角も、時の流れを感じさせる磨耗が見られ、単なる道具以上の存在感を醸し出しています。この盆は、使い込まれた魅力を堪能できる一品です。
日常の暮らしの中で楽しむだけでなく、茶会や花会など特別な席でもご活用いただける、格調高い一品です。