大正 古編茶杯仕舞籠 巾着（1912–1926 CE）

この小さな茶杯を収める巾着袋は、長年の使用によって風合いを増した古編みのひとしなです。細かく編まれた籠の部分と、柔らかく使い込まれた古布でできた巾着が調和し、枯れた佇まいが魅力的です。

古布は、時間をかけて薄くなっており、長年にわたる使用の跡が侘び寂びとなっています。手にしたとき質感が、然に溶け込む使いやすさを持っています。

小ぶりながらも存在感があり、茶杯を収めて持ち運ぶのに適したこの籠巾着は、茶会や日常の茶の時間にさりげない喜びを添えてくれます。ぜひ茶箱にお納めください。