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宋代 湖田窯 影青 青白磁花口杯(960–1279CE)

セール価格¥51,000

税込み価格  |  本州は送料一律1,000円(大型商品除く)


本品は、中国・宋代(10〜13世紀)に江西省の湖田窯で焼成された青白磁の輪花杯です。湖田窯は景徳鎮の外縁に位置し、宋元期を通じて青白磁(影青)の名品を数多く生んだ代表的な窯場として知られています。素地に透明釉を掛けたこの磁器は、釉の溜まりによって文様が影のように浮かび上がることから「影青」と称され、淡く澄んだその色調は宋代の審美に呼応したものでした。

本作は、花弁状に波打つ口縁をもつ輪花形で、薄手に成形された器胎には均質な釉が施され、釉表には細やかな貫入が生じています。明澄な淡青釉は光の加減で微妙に揺らぎ、静謐な景色を映し出します。宋人が重んじたその端正な造形と簡素な釉調は、一輪の花のような可憐な佇まいへの眼差しが感じられます。

宋代にはこのような器が、酒杯や筆洗、あるいは一輪挿しとしても用いられ、文人たちの閑雅な暮らしに寄り添っていました。青白磁は宮廷の御用品ではありませんでしたが、洗練された日常器として広く賞玩され、器の中に季節の風趣や詩情を託す感性が育まれました。

本品には小さな摩耗や貫入、高台のほつれ、釉の変色が見られますが、いずれも時代相応の風合いとして静かな風格を与えています。完器に近い状態の優品です。
w7.6 x d6.8 x h4.6cm

商品写真を多数掲載しておりますので、詳細や状態をぜひご確認ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談下さい.

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宋代 湖田窯 影青 青白磁花口杯(960–1279CE)
宋代 湖田窯 影青 青白磁花口杯(960–1279CE) セール価格¥51,000