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Collection 美術, 朝鮮美術

李朝 石彫虎(1392–1897CE)

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李朝の石彫虎です。

赤みを帯びた石を彫り出し、身を低く構えた虎をあらわしています。大きく開いた口、牙を見せる表情、踏ん張る前脚、背の上へ大きく巻き上がる尾が印象的です。小さな姿ながら、正面から見ると力があり、横から見ると丸みのある胴と尾の動きがよくあらわれています。

体表には、線刻によって虎斑の縞文様があらわされています。白く見える部分は彩色ではなく、石の表面を細かく刻むことで生まれた線の表情です。胴、脚、尾にかけて刻線が連なり、素朴なつくりの中に、虎らしい動きと存在感を添えています。

朝鮮の虎には、畏れの対象であると同時に、どこか親しみを含んだ表情があります。本品も、牙を見せながら、丸みのある身体や少し愛嬌のある顔つきに、李朝の民間的な造形感がよくあらわれています。棚上や文房の傍らにも置きやすい、小ぶりながら力のある石彫です。

表面には擦れ、小傷、黒ずみ、摩耗が見られますが、長い年月を経た落ち着きがあります。

w9.5 x d5.5 x h8cm