





























江戸時代 潜伏キリシタン 絵唐津鉄釉草文壺 十字銘 金継(1603–1867CE)
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本品は、江戸時代に肥前・唐津の地で焼かれた絵唐津の草文壺です。側面から底部にかけて、焼成時の破れを金継で修復してあります。張りのある肩からすっと立ち上がる口元への造形は、簡素でありながら静かな力を感じさせ、胴部には鉄釉による草文が一筆書きのように伸びやかに描かれています。釉は長石釉による半透明の淡い灰青色で、焼成の際の流れや貫入が自然な景色を生み、時間の蓄積を感じさせる落ち着いた表情をたたえています。
唐津焼の成立には、朝鮮から渡来した陶工の技術が深く関わっており、本品の素朴な造形や鉄絵の意匠にも、李朝陶磁との共鳴が感じられます。草文のモチーフや簡潔な構成は、朝鮮の粉青沙器や白磁に見られる儒教的な内省の美と通じ合い、日本の地で独自のかたちとして結実したものです。
とりわけ注目すべきは、壺底に刻まれた十字の銘です。これは、江戸期に禁制下の信仰を密かに守り続けた潜伏キリシタンたちによる「隠し紋」の一種と考えられ、表に出せない祈りが器の裏面に刻まれていることに、時代の空気感が読み取れます。人目を避けた小さな十字に込められた信仰は、器物としての美を超えて、宗教と歴史の交差点とも言えるでしょう。
唐津焼の成立には、朝鮮から渡来した陶工の技術が深く関わっており、本品の素朴な造形や鉄絵の意匠にも、李朝陶磁との共鳴が感じられます。草文のモチーフや簡潔な構成は、朝鮮の粉青沙器や白磁に見られる儒教的な内省の美と通じ合い、日本の地で独自のかたちとして結実したものです。
とりわけ注目すべきは、壺底に刻まれた十字の銘です。これは、江戸期に禁制下の信仰を密かに守り続けた潜伏キリシタンたちによる「隠し紋」の一種と考えられ、表に出せない祈りが器の裏面に刻まれていることに、時代の空気感が読み取れます。人目を避けた小さな十字に込められた信仰は、器物としての美を超えて、宗教と歴史の交差点とも言えるでしょう。
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