























オランダアンティーク 色付デルフト 小壺(近世:16–19世紀)
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中世のデルフト陶には、透明釉を、鉄分の多い生地にそのまま掛けて焼かれたシンプルなものがあります。同時代の油絵にこれらの焼き物が度々登場しているように、これらの色付きの焼き物は、暮らしに近い焼き物であったようです。現存するこれらの色付きポットは、実に多様な形状のものがあり、工芸史の片隅に隠れた、アノニマスな魅力であふれています。
本品は17世紀の色付デルフト盃です。ベタ底の低い高台から、口縁へ向かって緩やかに立ち上がり、口縁は外反しています。内側に釉薬が回しかけられており、黄緑釉のように発色しています。外側は無釉であり、素地の質感が景色を呈している。
一般的にデルフト陶といえば、錫釉で白く発色させ、その上に染付を施した、デルフトブルーと呼ばられる焼き物で知られていますが、本品は、その最盛期である17世紀頃まで、民窯で焼かれていた典型的な民用陶器です。15世紀頃に主流であった、赤や灰色の素地に、緑や茶色の鉛釉を施した素朴な鉛釉土器の系譜にあるものといえるでしょう。
色付デルフトという名称の由来: オランダ現地の発掘愛好家への同行により、白デルフト(Delfts Wit)に対して彼らが「色付デルフト(Colored Delfts)」とこれらの陶器を呼称していた経験が深く印象に残り、それ以来、その呼称を用いています。本品紹介においても、専門的には鉛釉土器と呼ぶべきところですが、個人的体験と強く結びついているためこの名称を愛用しております。ご了承いただけましたら幸いです。
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